今日はお花まつり【灌仏会】です!

2021年04月08日

■お花まつり【灌仏会】とは何?どんなことをするのでしょうか?

「お花まつり」とはお釈迦様のお誕生日をお祝いする行事で、

正式名称は「灌仏会(かんぶつえ)」。そのほか、降誕会(ごうたんえ)、

仏生会(ぶっしょうえ)、浴仏会(よくぶつえ)などとも呼ばれます。

日本はクリスマスは有名ですが、日本人の主な宗教である仏教の開祖である

お釈迦様のお誕生日「お花まつり」を知らない人は意外と多いようですね。

そこで今回はお花まつり【灌仏会】について説明しましょう。

 

 

■なぜ「花まつり」と呼ぶのでしょうか

 

お釈迦様は約2600年前、インドのカビラ城であった浄飯王(じょうぼんのう)とマーヤー夫人の間に誕生されました。

その際、マーヤー夫人が帰省される途中で産気づき、美しい花が咲き乱れる

ルンビニー園という花園でお生まれになったことから、お花まつりと呼ぶようになったと言われています。

お釈迦様の生誕祭自体は聖徳太子が活躍していた606年頃から行われていましたが、

「花まつり」と呼ばれるようになったのは明治時代以降です。

 

■お花まつりにはどんなことをするの?

 

【花御堂に誕生仏を設置する】

お釈迦さまが誕生したルンビニーの花園を模して、花で飾り付けたお堂を作ります。

その中に右手で天を指し左手で大地を指した、誕生時のお釈迦様をかたどった彫像

「誕生仏(たんじょうぶつ)」を設置します。

 

 

【誕生仏に甘茶をかける】

花まつりに欠かせないのが「甘茶」ですね。

甘茶とはガクアジサイの変種・ユキノシタ科の植物「アマチャ」の若葉を煎じた飲み物です。

お釈迦さまが生まれる前、九頭の龍が天から出現し、お釈迦様の頭から甘露の雨を注いだと伝えられ、

灌仏会の「灌」も水をそそぐという意味です。

 

花まつり当日は参拝者が花御堂に安置された誕生仏に甘茶をかけますが、

これは、甘茶をかけることで自分自身の体を洗い清め、子どもの健康や諸願の成就を願うものです。

また甘茶は生薬としても知られ、その名の通り少し甘さのある上品な味わいです。

甘茶はかけるだけでなく、ふるまってくれるお寺もありますので、

機会があればぜひ味わってみてくださいね。

 

誕生仏

誕生仏

甘茶

 

【稚児行列を行うお寺も】

稚児行列とは平安装束の衣装を着た子どもたちが行列を作り、地域を練り歩く行事のことを言います。

お釈迦様の生誕に感謝し、そのご利益をいただくことで子どもたちの健康な成長を祈願するという意味もあり、

花祭りに稚児行列を開催するお寺もあります。

 

 

【花まつりで時々見かける白い象とは?】

お花まつりに「白い象」が登場するお寺もあります。

この「白い象」はお釈迦様のお母様であるマーヤ夫人が夢の中で「六本の牙を持つ白い象を見た」ことで

お釈迦様を懐妊したと言われ、「白い象」がお釈迦様を運んできた」とも語られていることに由来します。

 

 

■有名な「天上天下唯我独尊」という言葉。実はこういう意味があります。

 

お花まつりに行ったことがないひとでも、“天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)”

という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。

 

お釈迦様が生まれてすぐ、東西南北に向けてそれぞれ7歩ずつ歩き、

右手は天を指し、左手は地を指してこの言葉を唱えたことと言われています。

 

この言葉は時折「私が一番えらいのだ」という意味に誤解されることもありますが、

実はそれは大きな間違い。

本来は「生きとし生けるものは誰もがこの世にひとつの尊い存在である」といった意味です。

 


 

今年はコロナ禍のためにお花まつりが行われなかったり、縮小して行われているところも多いようですが、

こうしたお花まつりの意味を考えながら、ご家族でお手を合わせてお祝いするのもいいですね。

 

アノヨコノヨ編集 河野(終活カウンセラー1級、お墓ディレクター2級)