今年は除夜の鐘を聴きながら年越ししませんか?

2020年12月18日

■福岡のお寺で風情豊かな年越し。

 今年は除夜の鐘を聴きながら年越ししませんか?

 

年越しといえば、欠かせないのが「除夜の鐘」。

今年も一年いいこと悪いこといろいろありましたが、

除夜の鐘を聴くとすべてがすっきりと洗い流されそうな気がします。

新型コロナウイルス感染症対策のため、初詣も人出が分散化しそうですが、

我が家で遠くの除夜の鐘に耳を澄ましたり、

地域のお寺に静かに足を運んで、除夜の鐘を聴きながら年越しをするのもいいですね。

 

今回はそんな除夜の鐘について、その意味やなぜ“108回”衝くのか、

除夜の鐘を衝くときのマナーなど様々な角度から探ってみましょう。

 

Q  そもそも除夜の鐘ってなに?

除夜の鐘とは大晦日の夜から元旦にかけて、深夜0時を挟んでお寺の鐘を衝くことです。

お寺の境内にある鐘は「梵鐘」と呼びますが、実は梵鐘の音には苦しみや悩みなどを断ち切る力があるとも言われているんです。

「除夜」とは大晦日の夜のことで、神社では大祓の神事が行われますが、お寺では108回鐘を鳴らします。これが「除夜の鐘」です。

お寺の梵鐘は通常は修行を積んだお坊さんが衝きますが、除夜の鐘は「苦しみや煩悩を断ち切る」などの意味があるため、一般の人が衝けるようにしているお寺が多いようです。

 

Q  どうして108回衝くの?

除夜の鐘は「108回」衝きます。

「知ってるよ、108回は煩悩の数で、それを祓うために衝くんでしょ?」と言う方も多いでしょう。

 

確かに一番有名なのが「108=煩悩の数」説ですね。

「煩悩」とは、欲望や欲求、怒り、苦しみなどのこと。除夜の鐘はこれらを取り祓い、新しい気持ちで新年を迎えようという意味と考えられています。

他の説もご紹介しましょう。

 

● 108=1年を表す数

月の数=12、1年を24の季節に分ける二十四節気、1年を72の季節に分ける七十二候、

これらを足した数が108という説。

 

●108=四苦八苦を表す数

死苦=4×9=36、八苦=8×9=72、これを足すと108になります。

もともと四苦八苦は「避けることが出来ない苦しみ」という仏教用語であり、

これらを取り払うために衝くのが除夜の鐘であるという説です。

 

Q  除夜の鐘はどのタイミングで衝くの?

除夜の鐘は大晦日の深夜から衝き始めて、その年のうちに107回、年が明けたタイミングで最後の1回をつくのが一般的です。

しかし、衝く回数やタイミングは実はお寺によって様々。108回以上の数を衝くお寺もありますし、年内にすべて衝き終えるお寺もあるようです。

 

Q 除夜の鐘には衝き方のマナーがあるの?

マナーというわけではありませんが、お寺の鐘ですのでまず合掌をして心を落ち着かせてから衝きましょう。

激しく衝くよりも優しく衝いて、優しく美しい鐘の音色を鳴らすと、穏やかな気持ちで新しい年を迎えられるかもしれませんね。

宗像 宗念寺の除夜の鐘